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2025.04.29
開放感をつくるいくつかのルール

【意外と知らない】
本当に「開放感のある家」に必要な3つのルール
こんにちは。
岡山で建築家とつくるデザイナーズ住宅を手がけている、Tsumugu House(ツムグハウス)の新内です。
家づくりを考えるとき、多くの方が「開放感のある家にしたい」とおっしゃいます。
そのときによく出てくるご要望は、
- 天井を高くしたい
- リビングを広くしたい
というもの。
もちろん、それらは開放感を出すうえでとても有効な手段です。
でも、それだけでは十分な開放感は得られません。
実はそこには、**空間をより広く・心地よく感じるための“ちょっとしたルール”**があるんです。
今日は、私たちTsumugu Houseが家づくりで大切にしている
「開放感を生み出す3つの工夫」をご紹介します。
Rule① 凹凸をなくして「空間のノイズを減らす」
開放感は、目に入る情報が多いと失われてしまいます。
だから私たちはまず、「できる限り空間に凹凸をつくらない」ことを意識します。
たとえば、
- リビングやダイニングの空間はできるだけ直線的なラインで構成
- 壁・天井・床にある余計な出っ張りを減らす
- 窓枠、ドア枠、巾木、スイッチ、コンセントなども極力シンプルに
さらに、カーテン・カーテンレール・照明器具・家具なども含めて、
“視界に入るモノの数”を少なくすることで、空間がすっきりと見えるように工夫します。
Rule② 「視線の抜け」をつくる
空間の広がりを感じるためには、視線が遠くまでスッと抜けていく感覚が大切です。
私たちはそのために、まず
- カーテンがいらない家づくりを意識しています。
カーテンがあると、どうしても視線がそこで止まってしまうからです。
さらに、
- 天井・ドア・窓の高さを揃えて、天井ラインをスッと通す
- ドア上や窓上にできる「垂れ壁」をなくすことで、視線が奥まで抜ける
空が見える窓、隣室へとつながるドアラインが、
より奥行きと広がりを演出してくれるのです。
Rule③ 白を基調にして、光を拡散させる
開放感は「明るさ」とも密接に関係しています。
そのため、Tsumugu Houseでは内装の色に“白”を積極的に取り入れています。
- 壁・天井・ドアを白で統一 → 光を拡散させ、ムラなく家全体が明るくなる
- 壁とドアが同じ白なら、境目が目立たず視覚的に広く感じる
岡山のように日射時間の長い地域では、自然光の拡散効果がとても効果的。
やわらかな明るさが家全体に広がり、気持ちの良い室内環境をつくることができます。
■ コストを抑えて、豊かな空間を実現するために
ここまで紹介した3つのルールを取り入れれば、
- 天井を無理に高くしなくても
- リビングを過度に広げなくても
しっかりと明るく、開放感のある暮らしを叶えることができます。
しかも、それは同時に「心が落ち着く空間」でもあります。
もちろん、さらにこだわりたい方は、
このルールを守りつつ天井を高くしたり、空間を広げることもOKです!
■ まとめ:本当の“開放感”は設計でつくれる
「開放感のある家」とは、広さや高さだけで決まるものではありません。
ちょっとした工夫や設計の積み重ねが、日々の心地よさにつながっていきます。
これから家づくりをされる皆さまも、
ぜひ今回ご紹介した3つのルールを、プラン検討の際に意識してみてください。
快適な空間は、視線と光の「抜け」から生まれます。
土地の条件やご家族の暮らしに合わせて、最適な開放感のつくり方をご提案します。
岡山で家づくりをお考えの方は、どうぞお気軽にご相談くださいね。
それではまた。
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Tsumugu House(ツムグハウス)
代表:新内 芳之