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2025.11.22
風通しの定義
中庭のある家は、風通しがいい?
日当たりの良し悪しに関わらず「中庭」を設けると、
一年を通して安定した採光が確保でき、家の中がとても明るくなります。
その結果、雨や曇りの日でも照明を点けずに過ごせるほど。
さらに、風通しもよくなるため、気候のいい季節には
中庭でも室内でも“外の空気を感じながら暮らす”ことができるようになります。
そしてもう一つのうれしい効果が、洗濯物の乾きやすさ。
室内干しでもしっかり風が抜け、ジメジメしにくい環境をつくり出せます。
おはようございます。
Tsumugu Houseの新内です。
今回は、「中庭で勘違いされがちな“風通し”」についてお話ししたいと思います。
✔️「風通しのいい家」にするためには?
「中庭のある住まい」を体感していただくと、
多くの方がまず驚かれるのが**“風の抜けの良さ”**です。
風がよく抜ける理由は、
まず人目を気にせず窓を開け放てることにあります。
中庭に面する窓はプライベート空間に囲まれているため、
外からの視線を遮るカーテンが不要。
そのため、常に開放的な状態を保つことができ、
風を取り込む量も圧倒的に増えます。
一方、通りや隣家に面した窓では、
プライバシーを守るために常にカーテンを閉めざるを得ません。
その結果、いくら大きな窓を設けても
風通しのよい家にはならないのです。
外構で目隠し塀やフェンスを設けても、
費用がかさむうえに完全な開放感は得られません。
✔️「中庭」がもたらすもう一つの恩恵
「中庭」があると、家の中心から自然光をたっぷり取り込めるため、
外周部からの採光をそれほど必要としなくなります。
その結果、外周部の窓は小さめの設計にすることが多くなりますが、
これがさらに風通しを良くするポイントにもなるのです。
理由は、**流体の原理(流体力学)**にあります。
風は、入口を小さく・出口を大きくすることで流れやすくなる。
つまり、外周部の小さな窓から中庭の大きな開口へと風が抜けることで、
家全体を心地よい風が通り抜けていく仕組みになるのです。
Tsumugu Houseでは、
この「風の流れ」を計算した設計を基本としています。
外周部の窓は必要最小限に、
中庭の開口部を大きく確保することで、
採光と通風のバランスを最適化します。
ただし、この仕組みを成立させるためには、
外周部の窓もまた**「開けっ放しにできる設計」**であることが大切です。
- 窓の位置
- 窓の大きさ・形状
- ガラスの種類や目線の高さ
これらを丁寧に検討し、
「人目を気にせず開けておける窓」を設けることが重要です。
逆に、外からの視線を考慮せずに窓を配置してしまうと、
カーテンを開けられず、結果的に風も光も遮ってしまうことになります。
せっかくの窓が“使えない窓”になってしまっては、もったいないですよね。
✔️ 中庭のある暮らしで感じる「自然との距離感」
いかがでしたか?
「中庭のある家は風通しがいい」と言われる理由、
少しイメージしていただけたでしょうか。
もちろん、花粉症やアレルギーなどで
“窓を開ける生活”をあまり望まれない方もいらっしゃいます。
そういった方は、高性能な換気システムを活用することで、
快適な空気環境を保つことができます。
しかしやはり、春や秋など気候の良い季節には、
自然の風を感じながら過ごしたいと思う方も多いはずです。
中庭のある暮らしは、
そんな「自然との距離感」を上手に保ちながら、
光と風を日常に取り入れる設計です。
あなたの家づくりでも、
この考え方をひとつの選択肢として取り入れてみてください。
それでは、また。