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2025.07.16

家づくりのコスト削減法(土地続編)

家づくりのコスト削減法(土地続編)

【土地選びで損しないために】

まずは「建てたい家」を明確にしましょう

こんにちは。
岡山で建築家とつくるデザイナーズ住宅を手がけている
Tsumugu House の新内です。

土地選びをされる多くの方が、「日当たりの良さ」や「立地条件」
と同じくらい気にされるのが「土地の広さ」ではないでしょうか?
ただし、土地が広くなればなるほど価格も上がり、
外構工事の費用も増えていきます。
その結果、当初の予算をオーバーしてしまうケースも少なくありません。

だからこそ、私たちは土地を探す前に
「どんな家を建てたいのか」を明確にしておくことをおすすめしています。

■ 平屋?2階建て? 家のイメージが土地の広さを決める

たとえば、オーソドックスな平屋で建物面積が約32坪。
・駐車スペース3台分(約13.5坪)
・室外機・給湯器・配管などのスペース(約10坪)
・日当たりを確保しながら庭をつくる場合(約15〜20坪)

このような条件を満たすには、土地は約70〜75坪ほど必要になります。

しかし、同じ平屋でも「中庭のある間取り」にすると話が変わります。
中庭を採用することで、外の庭を必要とせず、
日当たりも自然に確保できます。
結果として、15〜20坪ほど土地の広さを抑えられる
可能性があるのです。

坪単価が10万円のエリアなら150〜200万円、
20万円のエリアなら300〜400万円の差。
加えて外構費用も変わってきますから、これは大きな差ですよね。

■ 60坪以上の土地は注意が必要?

平屋でも2階建てでも、Tsumugu Houseでは基本的に
60坪(≒200㎡)以上の土地はおすすめしていません。

理由は「固定資産税」。
200㎡までの土地は課税評価額が6分の1に軽減されますが、
それを超えると3分の1にしか軽減されません。

つまり、同じ地域・同じ価格の土地でも、
200㎡を超える部分は評価額が倍になってしまうのです。

これは、家を建てたあと「ずっと」払い続ける費用。
できるだけ無駄を省き、賢く土地選びをしたいところです。

■ 2階建てでも「採光計画」で変わる

2階建ての家も、採光の工夫次第で必要な土地の広さが変わってきます。
一般的な2階建てでは50〜60坪の土地が必要とされますが、
中庭や吹き抜け、窓の配置などを工夫すれば、
10坪前後は圧縮することも可能です。

【まとめ】「土地」より先に「家」の計画を

これから岡山で家づくりを始めようとされている方へ。
土地選びで後悔しないためには、
「どんな家を建てたいか」を先に描いておくことが一番の近道です。

✔ 平屋か2階建てか
✔ 必要な部屋数や駐車台数
✔ 中庭の有無や採光の取り方

これらをしっかり整理しておけば、
土地にかける予算も、後々の維持費(税金・外構費)も、
ムダを省いて賢くコントロールできます。

これから土地探しをされる方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。

それでは、また・・・。