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2025.07.12

家づくりのコスト削減法(土地編)

家づくりのコスト削減法(土地編)

「頭金ゼロ」で無理なく家を建てるために、土地費用をどう考えるか?

おはようございます。
Tsumugu Houseの新内です。

「頭金はできれば温存しておきたい」
「将来のために積立投資を続けながら、家を建てたい」

そんな方にとって大切なのは、無理のない返済の範囲で住宅ローンを組み、総予算をしっかりと抑えることです。

そのためには、建物本体の費用だけでなく、土地や外構工事にかける費用まで含めて、トータルで予算を圧縮することが欠かせません。

そして、そのためには――
まず正しい知識を身につけていただくことが何よりも大切です。

土地代が高くなる2つの理由

同じエリアで土地を探しても、価格に大きな差があることに気づくと思います。
その主な理由は以下の2つです。

1. 「日当たり(方角)」による価格差

一般的に「南向き」の土地は日当たりが良く人気があるため、坪単価が高く設定されがちです。

2. 「土地の広さ」による価格差

広ければ広いほど価格は上がります。必要以上に広い土地を選べば、それだけで予算が大幅にオーバーしてしまうことも。

つまり、土地代を合理的に抑えるには

  • 南向きなど人気の高い土地をあえて避ける
  • 必要最小限の広さの土地を選ぶ

この2点が重要なカギになります。

実は「南向き=快適」とは限らない

「南向きの土地は明るくて気持ちの良い家になる」
そう考える方は多いですが、実際にはそううまくいかないケースもあります。

南向きの土地は、日光をしっかり取り込める反面、人目も入りやすく、プライバシーの確保が難しいというデメリットもあります。

結果として、

  • 日中でもカーテンを閉めっぱなしにせざるを得ない
  • 採光のために設けた大きな窓から光が入らない
  • 家の中が暗く感じることが多い

なんてことも珍しくありません。

また、リビングは明るくても、北側に配置されがちなキッチンや水回りは日中でも照明が必要になるケースも多く、
「南向き=明るくて快適」というイメージとは少し違った現実が待っていることも。

さらに南向きの土地は、台風時に直風を受けやすいため、大きな窓には飛散物対策のシャッターを設置せざるを得ないという側面もあります。

そして、そのシャッターも結局は「閉めっぱなし」というご家庭も多く、せっかくの大きな窓が意味をなさなくなることもしばしばです。

土地選びの柔軟な発想がコストを大きく左右する

例えば、ウッドデッキを設けたとしても、周囲から丸見えになってしまえば結局使いづらく、ただの「見せるための空間」になってしまうことも。

これらの課題を解決しようとすると、必然的に**外構工事に多額の費用(200〜300万円程度)**がかかります。

しかし、もし最初から南向きや日当たりにこだわらなければ

  • 土地価格が下がる(売れ残り気味のため交渉も可能)
  • 外構に余分なコストをかける必要がない

といった形で、家づくり全体のコストを大きく抑えることができるのです。

間取り次第で日当たりはカバーできる

もちろん、日当たりのよくない土地でも、設計の工夫次第で明るく快適な家をつくることは可能です。
ただしそのためには、これまでの「間取りの常識」にとらわれず、柔軟な考え方が求められます。

そのあたりについては、次回以降のブログで「家そのものの費用を抑える方法」とあわせて詳しくご紹介していきますね。

まとめ

✔️ 頭金なし+積立投資も続けたい方には、トータル予算の圧縮が必須
✔️ 土地代を抑えるには、「南向き」「広さ」へのこだわりを見直す
✔️ 明るさは土地の向きではなく、設計の工夫で実現できる
✔️ 土地選びで浮いた予算は、建物や将来の暮らしに回せる

というわけで、次回は「適切な土地の広さの求め方」について、より実践的なお話をしていきます。

それではまた!