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2025.06.18

家づくりの2本の要

家づくりの2本の要

家づくりの2本の柱:金利と電気代

行き過ぎた円安と物価高を抑えるため、日本でも利上げが進められています。その影響を受け、10年固定金利型や全期間固定型の住宅ローン金利がじわじわと上昇しています。

これらのローンは「長期金利」に連動しているため、日本の10年物国債の利回りが1%を超えれば、銀行がそれ以下の金利でローンを貸す理由はなくなります。銀行にとって、ローンより国債の方が安全だからです。

おはようございます。
Tsumugu Houseの新内です。

今回は、これから家を建てる方に向けて、住宅ローンの金利選びと、家計に大きな影響を与える「電気料金」の備え方についてお話ししたいと思います。

✔️住宅ローン:10年固定と全期間固定の違い

仮に4,000万円を40年返済で借りるとしましょう。
10年ごとに金利が1%ずつ上昇していくと仮定すると、以下のような返済額になります。

●10年固定(想定金利:1% → 2% → 3%)

  • 初期10年:101,142円 × 120回
  • 次の10年:116,230円 × 120回
  • 残り20年:127,423円 × 240回
  • 総支払額:56,666,160円(利息分 約1,667万円)

●全期間固定(想定金利:1.5%)

  • 毎月110,869円 × 480回
  • 総支払額:53,217,120円(利息分 約1,322万円)

つまり、金利が今後上昇すると見ているなら、全期間固定の方が有利かもしれません。
もちろん、全期間固定は初期費用(融資手数料など)が少し高くなる点も考慮が必要です。

逆に、「金利は上がらない」と考える方は、低金利の10年固定や変動金利を選ぶ方が得になる可能性もあります。

✔️家計を左右するもう一つの存在:電気料金

そして、もうひとつの重要なテーマが**「電気代」**です。

今後もインフレが続き、エネルギー価格が上昇すれば、電気料金はますます家計にのしかかってきます。
住宅ローンは完済すれば終わりますが、電気代は一生続く固定費です。戦争や災害など、予測できない要因で大幅に値上がりすることも珍しくありません。

仮に太陽光発電を設置すれば、
電気代の支払い総額に300万〜900万円近い差が生じる可能性もあります。

浮いた分を積立投資に回せば、将来の手元資金にも差が出てくるのは間違いありません。

✔️家を建てる前に知っておきたいこと

  • ローンの選び方ひとつで数百万円の差が生まれます
  • 電気料金の備えが将来の暮らしを左右します
  • これからの家づくりは、建物そのものだけでなく、「お金の仕組み」も一緒に設計することがとても重要です

家計に大きな影響を与えるこの2本の柱について、しっかりと理解した上で、
後悔のない住まいづくりを進めていただけたらと思います。

それでは・・・。